
去年に引き続き、3回目となる今年も開催します!
津波が来ても犠牲者を出さないためには、鎌倉市で暮らす人たちが、日頃から、津波に対する問題意識をもつということが重要です。
そこで、9月5日(土)(防災週間の土曜日)に、鎌倉の駅前の交差点のメイン通りの鎌倉生涯学習センターを使って、津波に対する問題意識をもつイベントを始めます。
鎌倉生涯学習センターに加え、となりの郵便局の壁面も使い、津波が来たときのイメージを再現します。
今年からは、昨年まで開催していた関東大震災体験者とのシンポジウム、東北を支援する物産展や、防災グッズの紹介に加え、東日本大震災に関する映画の上映や、子どもたちが楽しみながら防災訓練ができるカエルキャラバン。
そして、サーファー達の逃げ道体験となるオレンジフラッグ等が追加され、盛りだくさんの内容となっています。
これらの活動で、3.11の東日本大震災を忘れずに、津波に対して、鎌倉市民1人1人が考えるきっかけになればと思います。
なお、このプロジェクトは、多摩美術大学の学生さんのアイデアがきっかけになり、鎌倉市や鎌倉にある企業が賛同し有志で集まって始まった企画です。
イベントの詳細は、以下よりご覧いただけます。
http://kamacon.com/bousai/2015/
イベントピックアップ
いくつもあるイベントの中から代表者の方にお話を伺いましたので、ぜひご覧ください。
*「ガレキとラジオ」

今回のイベントで放映する映画「ガレキとラジオ」
この映画は、震災2か月後から始まった南三陸町の災害ラジオ局「FMみなさん」のスタッフを、1年間密着したドキュメンタリー映画です。この映画を放映することにした、さかい内科胃腸科クリニックの酒井先生にお話を伺いました。
-なぜ、この映画を放送したいと思ったのですか。
残念ながら、震災の記憶は風化していってしまいます。3月頃は報道も多くなりますが、今の時期は報道されません。そのため、未だに仮設住宅にみんな住んでいることも伝わっていません。「震災を忘れない」とみんな言うけど、やはり忘れてしまいます。鎌倉は必ず津波が来ます。震災への意識をみなさんが取り戻すキッカケの一つとしたいです。
-この映画の特徴を教えていただけますか。
津波のシーンがほとんどない点があります。震災のドキュメンタリー映画を津波の映像があるからと最初から拒否してしまう方も、この映画は安心して見ることができます。人間模様のドキュメンタリーが中心に描かれている映画で、日々の暮らしが中心にあり被災地の希望を感じると思います。
-酒井先生自身も震災後10日目には南三陸町に入っていたそうですが、FMみなさんは知っていたんですか。
スタッフのラジオを通して笑顔を届けたいという努力もあり、楽しみにしているひともたくさんいました。FMみなさんが出来てから、テレビっ子がラジオっ子になった子もいます。その子は、今もFMみなさんに送っていたペンネームで、他のラジオ局にメールを送っているそうです。
-それは良い話ですね。この映画自体については、やらせの問題で騒がれたりしたこともあったそうなのですが、その点はいかがですか。
某新聞でやらせの映像があったという話が出たのですが、やらせをしたと報道された人が、やらせをしていないと抗議の文章を送っているのが実態です。上映当日は監督や出演者の方も参加されます。ぜひ一人でも多くの方に東北を知ってもらうキッカケとなれば嬉しいですね。
-ありがとうございました。
*「カエルキャラバン」

-去年までにはなかったイベントのカエルキャラバンを担当しているお二人に話を伺いました。さて、カエルキャラバンとは一体なんなのでしょうか。
子供たちがゲーム感覚で楽しみながら防災を学べるプログラムになっています。消火器体験や、毛布でたんかを作る体験等、普段なかなか実践できない内容を楽しみながらできる機会になっていますよ。
-やった方が良いけど、普段できない体験を子どもたちが楽しみながらできるのは良いですね。こういった体験を通じて、子どもたちに起きる変化はあるのでしょうか。
震災に対して怖いというイメージを抱いている子どもは数多くいると思います。恐怖心を持つことは大事だと思いますが、そこで思考停止にならず、キャラを通じて遊びを取り入れながら、子供たちが楽しんで防災を学ぶと、自分や誰かを守ることができる子どもになると思います。
-それは大切ですね。子どもたちの意識が変わるわけですね。
災害時に子どもたちが、どうすれば良いか、カエルキャラバンのプログラムを通じて自然に身につくと思います。夢中になって楽しくやれますからね。ぜひ多くの子どもたちに参加してもらいたいです。
-ありがとうございました。
資金使用用途
ボウサイダー | ¥250,000 |
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のぼり・立て看板・事前チラシ・当日パンフレット | ¥250,000 |
防災シート(施工・撤去) | ¥500,000 |
Tシャツ | ¥450,000 |
腕章 | ¥100,000 |
カエルキャラバン | ¥400,000 |
映画 | ¥150,000 |
東北講演 | ¥50,000 |
会場費 | ¥100,000 |
今昔写真 | ¥85,000 |
写真展 | ¥50,000 |
逃げ道実験(パネル・チラシ2種・フラッグ) | ¥50,000 |
雑費 | ¥100,000 |
※シートおよびスタッフTシャツ、腕章は、毎年使用できるように保管する予定です。
また、デザイン費・人件費などは、ボランティアなため、一切とりません。あくまで、制作にかかる実費のみになります。募集金額を超えた場合は、iikuni手数料、ボランティアスタッフ等への実費、東日本大震災復興団体への寄付を予定しております。
支援者の声
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ハリス幼稚園 神田衣智子さん
息子の通う幼稚園では東日本大震災を機に、特に津波に備えた避難場所や避難方法を模索・検討しております。そこで、防災に関する意識を保護者の中でも高めようといろいろとリサーチしていたところ、このイベントに出会うことができました。海に近い鎌倉という土地に暮らすものにとって、津波は特に脅威だと思っています。このイベントの打ち合わせに何度か参加させていただき、スタッフの皆様の防災、特に津波対策に対する意識の高さには関心いたしました。このイベントの一員として関わらせていただくことにより、私たち自身の防災に対する意識を高め、また疑問点を少しでも解消できたらよいな、と思っています。またこういった活動には、行政だけでなく、民間の力も合わせていくことが大切だと思います。
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鎌倉市市民活動センター運営会議 理事長
渡邊公子さん参加のきっかけは、若者の新しい取り組みを応援したいと思ったからです。東北支援を長く続けていて、何度も東北に足を運んで、津波の恐ろしさをこの目で見てきました。決して無縁でない鎌倉で津波の恐ろしさを多くの市民に伝えたいです。
このイベントのメンバーの、アイデアと実行力に敬服しています!口だけじゃなくて、考えたことをすぐに実践する行動力はスゴいです。
このイベントには、できるだけ多くの人に参加してほしいですね。行政も市民も企業も、 鎌倉みんなで協力していく体制を若者から発信していってほしいんです。
今後は、市民・市民活動団体、企業、行政みんなが取り組む「事業」にしていきたい。ただのイベントではなく、事業として日頃から取り組む活動で、恒常的な事業の中の、企画イベントになっていくとより良いと思っています。
実行者の想い

9/5(土)10:00〜21:00 防災の日イベント
〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1丁目10−5
大きな地図で見る
鎌倉生涯学習センターを会場に、以下の展示・イベント・配布物の配布を行います
展示
・「津波が来たら高いところへ逃げる」津波被害ビジュアルシート
・ダンボールベッドなど防災グッズの展示
・鎌倉地域の逃げ地図の展示
・津波ハザードマップの展示
・鎌倉逃げ道実験のレポート
・今昔写真展
・リアスアーク美術館所蔵 東日本大震災被災現場写真展
・鎌倉市内中学校の取り組み
90年前の「関東大震災」と鎌倉
逃げ地図プロジェクト
津波ハザードマップ
イベント
9:00~ 逃げ道体験


10::00~16:00 カエルキャラバン

11:00~品切れまで「非常食の体験ランチ」

11:00~品切れまで「のんちゃん餃子」

14:00~16:30「関東大震災・東日本大震災の様子を当時の体験者が語るシンポジウム」
15:00~16:30「鎌倉今昔写真発表会」

10:00~17:00 東北物産展

18:15~21:00「ガレキとラジオ」祭りin鎌倉

配布物
・「津波が来たら高いところへ逃げる」パンフレット
・ボウサイダー
・津波ハザードマップ
イベントの詳細は、以下よりご覧いただけます。
http://kamacon.com/bousai/2015/
プロデューサー りんくんびさん
のんちゃん餃子を提供させて頂くことになったきっかけは、あるカマコンメンバーから防災イベントの話を聞き、私が野田村でわかめ餃子を提供したエピソードを紹介したことでした。
私は常々、東北大震災で、みんなの防災意識がもっと高かったならば、もっと多くの人が助かったのではないか、その後悔を感じています。
防災イベントは開催することも大切ですが、意識の広がりの場にすることも重要なことです。
関わりのある人を増えれば、意識の広がりにつながります。鎌倉の人々に防災意識が広まることを願ってやみません。